内田康夫の推理小説の中に登場する名探偵浅見光彦。彼は最初に登場した時から33歳だった。浅見光彦が最初に登場した作品は『後鳥羽伝説殺人事件』。私が持っているこの作品は、角川文庫の文庫本。1985年1月25日初版発行だ。
 
後鳥羽伝説殺人事件
ネットで調べるとさまざまなデザインの本がある。中にはオークションで1万円以上や5千円の値段が付いているものもある。
後鳥羽伝説殺人事件
後鳥羽1
後鳥羽2

今となっては内田康夫の推理小説を読み始めたのがいつで、何という作品だったのか思い出せない。わかっているのは、彼の処女作である『死者の木霊』を仙台の古本屋で買ったのが1984年1月、その日のうちに山形市の東北病院の人間ドッグに入り(人間ドッグには午後2時か3時までに入ることになっていた)、夢中になって読み終えたことであった。
死者の木霊
だからその前年ころ、たぶん1983年ころから読み始めたのではないかと思う。
『死者の木霊』が処女作、2作目が『本因坊殺人事件』(私が持っている角川文庫版は1985年4月25日初版発行)、3作目が浅見光彦が登場したこの『後鳥羽伝説殺人事件』なのだ。角川文庫本の発行は『後鳥羽・・・』の方が早い。